こんにちは、ギャンブル依存症のルーモです。
自分自身が依存症になり、治療に取り組むようになったわけですが、沢山の方のブログ、本、ツイッターなどを覗いている中で、一番感じる事。
それは、依存症という病気を抱えている人は、どんな依存症であれ、孤独や寂しさを感じている人が多いな~という印象を受けます。
みんながみんな寂しさや孤独を感じているわけではないですが、ここに依存症を克服する大きなヒントがあるのでは・・・と考えるようになりました。
私自身も、寂しがりやですし、その寂しさを埋めるために取りつかれたのもギャンブルだったのかもしれません。
とはいっても、寂しがりやのくせに、一人になりたがったり、一人が好きだったり気が楽だったりするもんなんですけどね!
というわけで、この依存と孤独の関係性について探ってみます!!

mbll / Pixabay
人間は基本的にみんな寂しがりや
余談ですが、寂しがり屋を想像すると最初に出てくる動物はうさぎですが、実はそんなに寂しがりやではありません。
一羽だとすぐに死んでしまうという事も言われていますが、実は一羽で過ごしている方がストレスなく過ごす事ができているというのが、科学的に証明されています。
話が少しそれてしまいましたが、人間は基本的にみんな寂しがりやな生き物です。
人は、一人では生きていけないなんて言われますが、これは本当で何か喜びを感じる時には、その周りに人がいるものです。
逆に孤独を感じれば感じるほど、絶望感や不幸な気持ちになるものです。
喜びは分かち合うために生まれ感じる事ができる
人が嬉しいとか、喜びを感じる時には、自分の周りに自分を思ってくれる人がいると思います。
逆に自分が喜びを分かちあえる人がいる時は、その人から喜びや笑顔を貰えます。
ギャンブルに例えると、みなさんノリ打ちってしたことありますか?
ノリ打ちでなくても、友人とパチンコ屋に行った経験はあると思います。
一人で、パチンコ屋に行ってフィーバーしているよりも、一緒に行った人と隣に並んで座り二人ともフィーバーしてる時の方が、断然楽しさや喜びを感じたはずです。
嬉しい事も悲しい事も誰かと分かちあう事で、その喜びが何十倍にもふくれあがるのです。
大当たりをしていても、一人ではつまんないな~と感じたりしているものです。
ですから、GAなどで治療につながると分かち合いができる仲間ができ、そこに自分の居場所をみつける人が大勢いるのです。
育った環境や過去が大きく影響している事も
孤独や寂しさを感じる事は、いつどんな時に襲ってくるかわかりません。
でもその孤独や寂しさを感じる過程には、育った環境や、過去の出来事が大きく影響しています。
Aさんにとっては、たいした事でなくともBさんにとっては、すごく重要な事で、とてつもない孤独や寂しさに襲われる事があります。
それは、人それぞれの違いでもあり、個性でもあります。
依存というのは、そういった孤独や寂しさを埋めたり紛らわせるためにしてしまうものです。
ですから、依存症の治療を進めていく上では、自分の過去をよく紐解いて、自分がどんなときにどんなことを感じるのか?感じてきたのか?というところから探っていく必要があるのです。
そういった意味で、カウンセリングという治療方法はすごく理にかなっていて、大切なことです。
カウンセリングにいけなくても、自分で自分の気持ちを紐解いていく事は、できるので是非自分の正直な気持ちと向き合う機会というのを作っていく事をおすすめします。
まとめ
私たち一人一人の性格は、自分の人生を過ごしていく中で、様々な影響を受けて形成されていくものです。
その人生の中で、孤独や寂しさを感じ「依存」という手段を選び身につけてしまうのです。
人生の中で形成されたこの防御反応を簡単に治す事はできません。
依存症の治療は、それはそれは大変で厄介なものだと私自身が一番強く感じています。
何か気に入らない事があるたびに、すぐギャンブルをしようという思考になったり、音楽などの思い出にもギャンブルが深く刻まれています。
一生完治するという事はなく、一生依存症を抑えた状態で保留していくという表現が正しいのかと思います。
でも、私は心を育てる事で完治を目指しています。
ある意味またどこかでギャンブルを楽しみたいというギャンブル脳がどこかにいる証拠かもしれません。
ギャンブルの存在自体がなくなってしまえば、そんな事を考える必要自体なくなるんですけどね・・・
依存症の治療は、こうすれば必ず治るという物がなく、人それぞれの治療の仕方があります。
是非「自分の気持ちを知る」という意味でも「自己を受け入れること」、「自分の気持ちに向き合う事」を実践していってもらいたいと思います。
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